perpendicularってどんな意味?

多くの方がご存じのように、Ted Talkはよい英語の勉強にもなります。

例えば次のTed Talkもよい教材です↓
The perks of being a pirate
(海賊であることの特典)

スピーカーのTom Nashは、その中で次のように言いました。
“I turned my body perpendicular to the curb, and placed my foot up sideways.”

この一文を読んでTomが実際にどんな動作をしたのかを、皆さんは忠実に再現することができるでしょうか。

私にはできませんでした。
まず”perpendicular”の意味が分からなかったからです。
そんなときは、すぐに英英辞書を調べます。

“be perpendicular to something”は
“if one line is perpendicular to another line, they form an angle of 90 degrees”

つまりTomのケースで言うと
“I turned my body perpendicular to the curb”は、縁石(curb)に対して体の右側か左側を当て真横に立ち、ピタッと垂直に立つことを指します。

そして次の動作はどうでしょうか。
“and placed my foot up sideways”

まず足を上げながら横方向(縁石方向)に足をずらすのです。

“sideways”(横方向に、横向きに)も、知っておくと便利な英単語でしょう。

Scroll the screen sideways.
(スクリーンを横にスクロールする)

Put the book sideways.
(本を横向きにしなさい)

さらに、“perpendicular”や“sideways”を調べていくと、方向を表す英語表現が、なかなか日本人にはなじみがなく難しいことに気づきます。

horizontal axis (横軸)
vertical line of a graph(グラフの縦線)
pull oneself upright(背筋をピンと伸ばす)

調べていくときりがないのですが、この無限ループがまたまた楽しいのです…。

ところでなぜスピーカーのTom Nashは、
“I turned my body perpendicular to the curb, and placed my foot up sideways.”
という行動をしなければならなかったのでしょうか。

彼のTEDトークを聞くとそれがわかります。
実は、Tomが障害によって両手両足が義手義足だからなのです。
だからタイトルにもあるように、自分のことをpirates(海賊)と呼んでいます。

義足だと足首が上手に使えないので、ちょっとした縁石でも体を真正面に向けたままだと、乗り越えることができないそうです。
だから彼なりに工夫して、真横を向き縁石に向かって足を横方向に上げる方法を思いついた、とTEDトークで述べています。

さらに彼は言います。
この物理的な体の障がいが、自分にとって人生の贈り物になっている、と。

なぜなら「できない」ことで挑戦する気持ちや、問題解決能力が極端に高まったからだと言います。

最近はあまり聞かなくなりましたが、このTed Talkは英語の勉強だけでなく、人生の勉強にもなる、本当に素晴らしいトークだと思います。
皆さんも彼のトークをぜひ一度聴いてみてください。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA