プレゼンで、どうしても気になる話し方をする人がいることはありませんか。
個人の好みや感覚もあるでしょうか、大半は直したほうがいい話し方の「癖」と言えます。
日本語で言えば、例えば「え~、そしてですね~、あ~、」などの言い淀みです。
TEDのプレゼンで言えば、例えばReniqua Allenのトークです。
The story we tell about the millennials – and who we leave out
2000年台に成人したミレニアル世代の若者の良い点にもっと焦点を当てよう、という趣旨のプレゼンです。
きっと崇高な提案をしているのでしょうが、私はその内容をほとんど覚えいません。
なぜなら、ほぼすべてのセンテンスの語尾のトーンを上げる彼女の話し方に、完全に気を取られていたからです。
モッタイナイ!!
プレゼンなどのPublic Speakingで、本人は清水の舞台から飛び降りる覚悟で登壇し、せっかく良いことを言っているつもりでも、聴衆は「あ~」とか「え~」を何回言ったかその数を数えている、なんてなったら、モッタイナイ!
つまり、プレゼンをするときには、癖のある話し方は損をするのです。
プレゼンに限らず、ビジネスパーソンとして人前で話す機会は多かれ少なかれ誰にでもあるでしょう。
それならどうするか。
「聞いてもらえるプレゼン」になるよう練習するのです。
ここでは、今日から自分ですぐにできる改善方法を2つご紹介させてください。
まずは、他の人のプレゼンをたくさん聴くことです。
英語ならTEDのようなプレゼンばかりを集めたサイトが最適でしょう。
他の人の話し方を聞いて初めて、どんな話し方が耳に障るかわかることが多いからです。
「なんでこの人は毎回語尾のトーンを上げるのか?」
「なんでパワーポイントの画面を変えるたびに、『よいっしょっ』と言わないといけないのか?」
「なんでずっと早口なのか?」
いわゆるプレゼンの反面教師です。
自分が話すときにはこうならないよう気をつけねば、と気づかせてくれるありがたい先生なのです。
2つ目は、自分のプレゼンを録音して実際に聞いてみることもよい練習です。
プロの通訳でも、定期的に自分の録音を聞くようにしています。
相手に聞き取りやすい言葉や声のトーンで話すことが、通訳としてとても重要なので、練習は欠かせません。
例えば私の場合は、録音を聞いてみると、自分が思っている以上に口先でモゴモゴ言っているように聞こえることがわかります。
特に英語は、in や on などの細かい音が聞こえにくい話し方をしています。
以上、「聞いてもらえるプレゼン」にするための2つの方法のご紹介です。
でも実は、もっと良い直接的な方法があります。
それは自分のプレゼンを誰かに聞いてもらい、その人に直接改善点を指摘してもらうことです。
いずれの方法でもよいと思います。
効果的に、効率的に、自分のメッセージを届けられるように、時々は客観的に自分の話し方を振り返ってみることをお勧めします。