実は好きなこと

今まで長いことやってきたのに、好きだと気付かなかったことはないでしょうか。

私は最近、気が付いたことがあります。
お弁当を作るのが実は好きなのです。

娘の幼稚園の時からお弁当を作っているので、かれこれもう12年になります。
同じような卵やきを作り、ミニトマトを入れて、代わり映えしないようにも見えます。
けれど、限られたスペースに、どんなおかずを作り、栄養バランスを取り、色を配置しようか、毎回頭を悩ませます。
いつも作る卵やきも、ちょっとした焼き方のコツや火加減などによって同じ卵焼きはなかなか作れません。
似たようなことを毎日していても、同じ日はないのです。
そのプロセスを実は楽しんでいる自分がいることに、最近気づいたのです。

同じように、翻訳や通訳のお仕事も「実は好きなのではないか」と気づいたのは、ずいぶん経った頃でした。

翻訳するにも、通訳するにも、正解がないのです。
伝える場面、伝える相手との関係、伝えたいポイントなどによって、さまざまな表現があります。
それを瞬時に判断し、最も適切な言葉を選ぶプロセスが、実はとても好きで楽しんでいることに気づいたのです。
そしてそれが伝わり、「ありがとう」と言っていただける瞬間は、プライスレスです。

自分のことはわかっているようでわからないのかもしれません。
まだ気づいていない「実は好きなこと」が、他にもありそうです。

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